福井の小学2年生が作ったアイデア貯金箱が全国最高賞 アリの姿や土の凹凸…細部までこだわり

ゆうちょアイデア貯金箱コンクールで文部科学大臣賞を受賞した木村陽向君の作品「ありのすみか」

 全国の小学生を対象にしたゆうちょ銀行の「第48回ゆうちょアイデア貯金箱コンクール」で、福井県の福井市旭小学校2年の木村陽向君の作品「ありのすみか」が、最高賞の文部科学大臣賞に輝いた。

 8685校の計48万4757人から作品が寄せられ、1次審査を通過した240点を最終審査した。文部科学大臣賞は各学年1人が受賞した。

 木村君は、家の庭でアリの巣を観察したことをきっかけに、「(巣の中を)お金が通ったら面白そう」と貯金箱作りに着手。硬貨がスムーズに落ちるように何度も修正し完成させた。

 女王アリや、おにぎりを運ぶ働きアリ、疲れて休んでいるアリなどを粘土で一つ一つ丁寧に作製。図鑑を持っている弟にもアドバイスをもらったという。昨年、オオクワガタを題材に貯金箱を作った際に足がすぐに取れてしまった反省から、アリの足に針金を使うなど工夫した。

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 土の凸凹をリアルに表現し、海岸で集めた砂をちりばめたり、全体に接着剤を薄く塗って光沢を出したりして細部までこだわった。

 木村君は「大きな賞をもらえてうれしい。来年はカブトムシの幼虫がさなぎになるところを作りたい」と目を輝かせた。

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