モンタス獲得のレッズ クロール編成本部長は大型補強終了を示唆

人員余剰気味の内野にジャイマー・キャンデラリオを獲得するサプライズ補強を見せたのをはじめ、フランキー・モンタス、ニック・マルティネス、エミリオ・パガンを獲得して投手陣の強化に成功した今オフのレッズ。すでにFA市場に1億ドル以上を投じており、ニック・クロール編成本部長は「今オフ、これ以上大きく動くことはないと思う」と大型補強の終了を示唆した。今後はスプリング・トレーニングに向けて、リリーフ投手や控え野手など、選手層を厚くするために動いていくことになりそうだ。

「ロースター・リソース」によると、現時点でレッズの今季のペイロールは1億100万ドル。球団史上最高額となった2019年の1億2600万ドルと比較すると、まだ2500万ドルほどの余裕を残しているものの、昨季の8700万ドルから大きく増額されており、2022年(1億700万ドル)と同水準まで戻っている。今後、リリーフ投手や控え野手を獲得することにより、2022年を上回る可能性はあるが、今のところ、2019年の水準まで戻すつもりはないようだ。

クロール編成本部長が大型補強の完了を示唆したことで注目すべきは「人員余剰気味の内野を整理するためのトレードを行う可能性が低くなった」ということだろう。スペンサー・スティアーを外野に回したとしても、一塁にキャンデラリオ、二塁にマット・マクレーン、三塁にノエルビ・マルテ、遊撃にエリー・デラクルーズを入れると、ジョナサン・インディアのポジションがなく、インディアを指名打者に置くと、クリスチャン・エンカーナシオン=ストランドは控えに回ることになる。明らかに人員余剰となっているものの、クロール編成本部長は以前から「人員整理のためだけにトレードをするつもりはない」と明言しており、多くの内野手を抱えた状態でスプリング・トレーニングを迎える可能性が極めて高くなった。

もちろん、昨季デビューした若手内野手の誰かが不振に陥る可能性もあるし、スプリング・トレーニングで故障者が出る可能性もある。人員余剰だからといって、急いで誰かを放出する必要はないというクロール編成本部長の考えは理解できる。とはいえ、明らかな人員余剰であることは否めず、順調にスプリング・トレーニングを消化できた場合、開幕ロースターを決める段階で投手補強のためのトレードに打って出る可能性はありそうだ。

The post モンタス獲得のレッズ クロール編成本部長は大型補強終了を示唆 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.