大谷獲得失敗のブルージェイズ アトキンスGMは現有戦力に自信

大谷翔平の獲得に失敗し、今オフここまではケビン・キアマイアーとの再契約、アイザイア・カイナー=ファレファとの2年契約など、比較的地味な補強に終始しているブルージェイズ。マット・チャップマン、ウィット・メリフィールド、ブランドン・ベルトなど、FAとなった主力選手の穴を埋められたとは言い難い状況だが、ロス・アトキンスGMは現有戦力に自信を見せている。「昨季の得点力ダウンは一過性のものに過ぎない。我々のチームにはいい選手が揃ってる」と昨季不振だった主力打者たちの復調に期待を寄せた。

2020年と2021年にリーグ3位、2022年にはリーグ2位の得点数を記録していたブルージェイズの強力打線だが、昨季はリーグ8位と大きく後退。主砲ブラディミール・ゲレーロJr.が打率.264、26本塁打、94打点、OPS.788と冴えないパフォーマンスに終わったのをはじめ、OPS.732にとどまったジョージ・スプリンガー、OPSが.700にすら届かなかったアレハンドロ・カークなど、主力打者たちが軒並み成績を落とした。アトキンスGMは、これらの選手たちが本来のパフォーマンスを取り戻すことで得点力を回復できると考えているようだ。

オフシーズン開始当初は「最大で4人の野手を獲得したい」と話していたアトキンスGMだが、キアマイアーと再契約し、カイナー=ファレファを獲得したことにより、現時点では「これから3人獲得することはないだろう。おそらく1人だけになる。外野手かDH要員になる可能性が高いけれど、それに限定するつもりはない」とコメント。よって、チャップマンと再契約する可能性は極めて低くなり、三塁についてはサンティアゴ・エスピナル、キャバン・ビジオ、カイナー=ファレファらを併用していくことになりそうだ。

FA市場にはまだコディ・ベリンジャーが残っているが、外野3ポジションと一塁のレギュラーが固まっている以上、ブルージェイズがベリンジャーに大金を投じる可能性は低い。よって、最後の補強は昨季19本塁打、OPS.858をマークしたベルトに代わるDH要員となる可能性が高く、ジョク・ピーダーソン、マイケル・ブラントリー、ホルヘ・ソレア、リース・ホスキンス、J・D・マルティネス、ジョーイ・ボットー、ジャスティン・ターナーといった実績のある強打者たちが候補に挙げられている。

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