猫トイレがクサくなる4つの原因 困ったら試してほしいニオイ撃退法も

1.汚れた猫砂や排泄物が残っている

排泄後すぐに片付けているのに、ニオイが気になるというときは、取り残しが原因かもしれません。

猫トイレはていねいに掃除したつもりでも、猫が排泄後に砂をかけたり、排泄物を取り除いたりする際に、猫砂が崩れ落ちてしてしまうことがあります。

また取り残してしまった小さなうんちの欠けらがニオイの原因になる場合もあります。

排泄物を片付ける際は取り残しがないかよく確認するようにしましょう。

2.猫のおしっこが臭うのは成分が原因

猫のおしっこには独特のニオイがあります。このニオイの元になるのが、おしっこに含まれているアミノ酸の一種「フェリニン」という物質です。

フェリニンは空気に触れることで「チオール」と呼ばれる物質に変化し独特のニオイを発するようになります。またフェリニンの生成には、腎臓でつくられる「コーキシン」というタンパク質が関係しています。

フェリニンとコーキシンは猫のおしっこだけに含まれている物質です。猫のおしっこのニオイがほかの動物よりもきついと言われているのも納得ですね。

またフェリニンは縄張りを示すニオイや、異性を惹きつけるフェロモンとの関連性が指摘されており、未去勢のオス猫のおしっこに多く含まれていることがわかっています。

そのため、未去勢のオス猫のおしっこはニオイが強くなる傾向にあります。

3.猫砂を長期間取り替えていない

汚れた猫砂がニオイの原因になるのですから、猫砂を交換しなければニオイがするようになるのは当然ですよね。

おしっこのついた猫砂は時間が経つと細菌が繁殖しニオイの原因になってしまいます。そのため猫砂を交換せずにつぎ足して使用しているとどんどんニオイが強くなっていくでしょう。

猫砂は、猫の足や被毛に付着して部屋中に運ばれてしまう可能性があります。長期間使用した排泄物が付着している猫砂が部屋中に散らばっている状態は衛生的にも問題です。

猫砂は定期的に全量を交換し清潔な状態を維持するようにしましょう。

4.おしっこのニオイが強くなったら病気の可能性も

猫のおしっこのニオイがいつもより強い、ニオイが変わったと感じたときは、病気の可能性を疑いましょう。

猫のおしっこのニオイがきつくなる病気として考えられるのは「細菌性膀胱炎」です。細菌性膀胱炎になりかけのときに、ツーンと鼻を突くようなアンモニア臭のするおしっこが出るようになります。

またおしっこのニオイが甘酸っぱいと感じたら「糖尿病」が疑われるでしょう。糖尿病は猫の内分泌疾患のなかでも頻度の高い病気です。

逆に匂いが急にしなくなったり、薄くなったりするのも病気に関連している場合があります。

人間も猫もおしっこは健康のバロメーターです。いつもと違うなと感じたら早めに動物病院を受診しましょう。

簡単にできる猫トイレのニオイ対策

猫トイレのニオイに悩まされている飼い主さんは多いと思いますが、実は少しの工夫や手間で簡単に対策ができます。

  • 排泄したらすぐに片付ける
  • 月に1回は猫砂を全量交換し丸洗いする
  • 消臭力の高い猫砂に変える
  • 固まりやすい猫砂に変える

このようにニオイ対策といっても特別なことをするわけではありません。基本はこまめな掃除と定期的に猫砂を全量交換することです。

排泄物を取り除いたあとの容器の汚れが気になる場合は、お掃除シートなどで拭くと良いでしょう。また丸洗いの際は消臭効果のあるクエン酸や重曹を使うのがおすすめです。

こまめに掃除をしてもニオイが気になる場合は、猫砂の変更を検討しましょう。その際は、消臭力と固まり具合に注目して選んでくださいね。ガッチリ固まる猫砂なら取り残しも減らせます。

まとめ

猫のおしっこは成分的にもクサイのが当たり前。しかも肉食動物なので、うんちもそれなりにニオイがします。とはいえ部屋の中に排泄物のニオイが充満するのは困りものですよね。

そんなときは、掃除の仕方や頻度を見直す、消臭力の高い猫砂にするといった方法を試してみましょう。

またおしっこのニオイが「いつもより強い」「甘酸っぱい」というときは、病気の疑いがあります。早めに動物病院を受診しましょう。

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