新年 願い込め一刀 青森・弘前市で奉納演武

無病息災を願い、鮮やかな太刀さばきを披露する会員

 津軽居合抜刀道会(清野博文会長)は3日、青森県弘前市の革秀寺で新年恒例の奉納演武を行った。会員ら8人が今年一年の無病息災を願い、勇ましい表情で刀を振るった。

 境内では佐々木晃師範ら会員が「据物(すえもの)斬り」を披露。畳表を筒にした「巻きわら」を「六段斬り」「稲妻斬り」「水返し」などの技で、次々と勢いよく両断した。観衆は鋭い太刀さばきに見入っていた。本堂では津軽藩に伝わる古流などの「型」を奉納した。

 清野会長は「新型コロナウイルスの流行が穏やかになり、しっかり稽古した成果を披露できた。苦戦した人もいたようなので、これからも稽古に励みたい」と話した。

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