能登半島地震を受け、本県からも支援の動き 南陽市、富山に給水車派遣

断水した富山県高岡市に派遣する職員と給水車=南陽市水道庁舎

 能登半島地震を受け、本県からも3日、支援に向けた動きが出始めている。全国青年市長会の関係で、南陽市は被災地に給水車を派遣。県や東根市の神町駐屯地に司令部を置く陸上自衛隊第6師団も支援や派遣の要請があることを見据え、準備を進めている。

 南陽市は同日、最大震度5強を観測し、断水が発生している富山県高岡市に給水車1台と上下水道課の職員2人を派遣した。白岩孝夫市長が全国青年市長会員として交流がある角田悠紀高岡市長から要請を受けた。遠藤晃司課長補佐(57)と、菅野武志係長(50)で、期間は3~5日の3日間。現地で給水支援に当たる。市水道庁舎で出発式が行われ、白岩市長が「現地の支えになれるよう頑張ってほしい」と激励した。

 遠藤課長補佐は「被災者が日常を取り戻せるよう頑張りたい」、菅野係長は「市の代表として、復旧のお手伝いに当たる」と決意を述べた。

 一方、県は3日、被災地への職員派遣について、全国知事会を通じて支援ニーズの把握に努めていると明らかにした。防災危機管理課の担当者は「速やかに要請に対応できるよう、態勢を整えている」と話した。同師団は災害派遣要請に備え、情報収集や連絡手段の確保などを進めている。

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