上山市のおかげさま文房具店(土屋稚(わか)店主)と城戸口畳店(城戸口宏代表)が、文房具・雑貨の新ブランド「TATAMI papeterie(タタミ パペトリー)」を立ち上げた。第1弾商品として、畳をイメージしたインクや畳表を使ったロールペンケースなど6種類を10日に発売する。土屋さん(37)は「文房具好きをはじめ若い世代にも畳の魅力を感じてほしい」と話している。
畳をテーマに文房具を作りたいと土屋さんが昨年4月、1909(明治42)年創業の老舗・城戸口畳店に開発を打診。5代目の城戸口佳孝さん(33)と意気投合し、共同でブランドをつくり商品展開することにした。ブランド名は仏語で文房具などを意味する「パペトリー」から。「畳を持ち歩こう」をコンセプトに畳の心地よさや肌触り、香りを楽しめる商品を目指す。
10日に発売するのは▽畳をイメージした黄緑色とイグサを表現した緑色のインク2種類(各3千円、畳のペン置き付)▽畳表や縁の端材を使用し布地の色などを選べるロールペンケース(5500円から、受注生産)▽おかげさま文房具店のロゴマークをモチーフにした六角ブローチ(3千円)―など6商品。いずれも同文房具店で取り扱う。
手拭いやトートバッグの販売なども構想している。佳孝さんは「畳の可能性を引き出す」と意気込み、土屋さんも「愛着を持ち長く使ってもらえる商品を作りたい」と語る。問い合わせは同文房具店090(9421)0199。