ドジャースが引き続きヘイダー獲得を狙う 対抗馬はレンジャーズか

今オフの移籍市場は、ここまではドジャースの独り舞台と言っても過言ではなく、昨季100勝を挙げたチームに大谷翔平、山本由伸、タイラー・グラスノーが加わった。しかし、ドジャースの大型補強は完了したわけではなく、「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者によると、ドジャースは引き続きジョシュ・ヘイダーの獲得を目指しているという。同地区ライバルのパドレスからFAとなったヘイダーは、球界有数のクローザーとして活躍を続けている左腕。ドジャースは絶対的守護神まで手に入れることになるのだろうか。

現在29歳のヘイダーは2017年にブリュワーズでメジャーデビューし、2018~19年と2021年にナ・リーグ最高のリリーフ投手に贈られるトレバー・ホフマン賞を受賞。2022年は大きく成績を落とし、シーズン途中にパドレスへトレードされたが、昨季は61試合で2勝3敗33セーブ、防御率1.28と復活を遂げ、3年連続5度目となるオールスター・ゲーム選出を果たしたほか、「オールMLB」の1stチームにも選ばれた(2年ぶり3度目)。抜群の実績を引っ提げてFAとなり、エドウィン・ディアス(メッツ)の5年1億200万ドルを上回る、リリーフ投手史上最高額の契約を望んでいることが報じられている。

ドジャースは先発ローテーションに山本とグラスノーを加えた一方、ブルペンの補強にはほとんど手を付けておらず、今季もクローザーのエバン・フィリップスを中心に、ブルスダー・グラテロル、ケイレブ・ファーガソン、ジョー・ケリーらが試合終盤の重要な場面を担うことが予想されている。ヘイダーの獲得に成功すれば、昨季68試合で防御率1.20のグラテロルと62試合で防御率2.05のフィリップスがセットアッパーを務めることになり、球界トップクラスの勝ちパターンが形成される。

ただし、モロシ記者は「昨季王者レンジャーズをヘイダーの移籍先候補から排除することはできない」としている。レンジャーズの最大の弱点がブルペンであることは明白であり、決して強力とは言えなかったブルペンからウィル・スミスとアロルディス・チャップマンの両左腕が抜けている。ドジャース以上にヘイダーを必要としているチームであることは間違いない。モロシ記者は「レンジャーズがどれくらいお金を使えるかはわからない」としつつも「ヘイダーの争奪戦が長期化し、1月下旬から2月上旬ごろまで市場に残っていれば、レンジャーズがヘイダーをかっさらう可能性はある」との見解を示した。

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