またも大量得点の青森山田が昌平に貫禄勝ち! 10番・芝田玲の右足光り準決勝進出

準決勝へ進んだ青森山田イレブン[写真:©超ワールドサッカー]

第102回全国高校サッカー選手権大会の準々決勝第1試合が4日の12時5分にキックオフし、浦和駒場スタジアムでは青森山田(青森)が4-0で昌平(埼玉)を下した。

2大会ぶり制覇を目指す青森山田は、3回戦で広島国際学院(広島)を7-0で下しベスト8入り。対する昌平は2回戦の米子北(鳥取)戦、3回戦の大津(熊本)戦をどちらもPK戦の末に制し、初の準決勝進出に王手をかけた。

試合はいきなり青森山田のシュートで幕を開け、これにより得た右CKの流れから先制に成功する。2分、一度はクロスを跳ね返されるも、10番・芝田玲が再びクロスを上げ、小沼蒼珠がファーから飛び込んだ。

さらに4分、青森山田がハーフウェーライン付近の左サイドでFKを獲得すると、芝田の右足からゴール前にロングボールが送り込まれ、最後は小泉佳絃が左足で決める。副審はオフサイドフラッグをあげたが、昌平の選手が触っていたことからオフサイドなしの判定となり、青森山田が早くもリードを広げた。

2点を追いかける形となった昌平も積極的に前に出ていき、目まぐるしく攻守が入れ替わる。18分にはスルーパスに反応した昌平の小田晄平が最終ラインの裏に抜け出し、右足シュートに持ち込んだが、やや力が入ったかゴール左へと外れた。

依然として攻撃の手を緩めない青森山田は、19分にさらなる追加点。米谷壮史が左サイド深くまでえぐって折り返すと、ここまで2得点を演出している芝田が走り込み、右足で蹴り込んだ。

このまま終われない昌平ベンチは23分に動き、西嶋大翔を送り出す。一方の青森山田も左足を痛めた様子の川原良介が下がり、27分から後藤礼智がピッチに立った。

試合は前半終盤にかけて落ち着きを見せる。さらなる変化を加えたい昌平は3試合連続得点のスーパーサブ・長璃喜を37分に投入。その3分後には坂本航大がFKにヘディングで合わせたが、枠に収まらなかった。

後半も青森山田が立ち上がりからゴールに迫る。43分、敵陣中央やや左寄りの位置でFKを得ると、芝田のクロスを山本虎が頭で折り返し、ゴールラインぎりぎりで混戦に。最後は小泉が押し込み、4点差となった。

安定の試合運びを見せる青森山田は、交代カードを切りながら時計の針を進めていく。一矢報いたい昌平も62分に3度目の選手交代を行うが、ゴールをこじ開けることはできない。

青森山田は途中出場の津島巧や山下凱也が5点目に迫る。昌平も追加タイム直前、途中出場の山口豪太が左足でミドルシュートを狙ったが枠を越え、点差を縮めることはできず。4-0でタイムアップとなり、青森山田がベスト4入りを決めた。

準決勝に進んだ青森山田は、他会場にて名古屋(愛知)を2-1で下した市立船橋(千葉)と対戦する。

青森山田 4-0 昌平
【青森山田】
小沼蒼珠(前2)
小泉佳絃(前4、後4)
芝田玲(前19)

© 株式会社シーソーゲーム