身も心も引き締めて 100人が「新春初泳ぎ」、和歌山・田辺市

海水の冷たさに悲鳴を上げる参加者(和歌山県田辺市の扇ケ浜海水浴場で)

 和歌山県田辺市の田辺扇ケ浜海水浴場で2日、一年の無病息災を祈る冬の伝統行事「新春初泳ぎ」(田辺水泳協会主催)があった。3~76歳の男女約100人が参加し、一斉に新春の海に飛び込んだ。

 初泳ぎは、田辺水泳協会の前身である「田辺遊泳協会」が1927年に始め、98回目。今年は前日に能登半島地震があったため、参加者は用意していた今年の干支(えと)「辰(たつ)」のかぶり物などを自粛した。今年も地元出身の俳優・小西博之さんが参加した。

 この日は午前10時時点で気温14度、海水温14.5度。安全祈願の神事、準備体操の後、海に入った参加者は、海水の冷たさに悲鳴を上げていた。海から上がるとたき火を囲んで暖を取り、用意されていた豚汁を食べた。

 大阪府寝屋川市から参加した古田賢弥君(11)は「参加するのは4回目。海の水は氷より冷たかった」と話した。

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