神社に銅鉱石を 別子銅山の伝統「大ばくの歌」4年ぶり奉納

愛媛県新居浜市の旧別子銅山で、新年に歌われていた「大ばくの歌」が、4年ぶりに市内の神社に奉納されました。

この「大ばくの歌」は、かつて別子銅山で、前の年に採れた最高品質の銅鉱石「大ばく」を新年、神社に奉納する際、繁栄と安全を願い歌われていたものです。

新型コロナの影響で2024年、4年ぶりに実施され、住友金属鉱山のOBや従業員ら24人が、3キロほどの「小ばく」と歌を奉納しました。

(住友金属鉱山OB・青木 礎さん 71歳)
「住友に勤める人たちの、魂の伝承にもなるんじゃないかと、個人的には思っています。これからも、ずっと、未来永ごうに続けていきたいと思っています」

この「大ばくの歌」は、別子銅山が1973年に閉山してから途絶えていましたが、1991年に、OBらが復活させ歌い継がれています。

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