大の里と朝乃山が申し合い 被災の地元思い奮起誓う

出稽古に来た朝乃山(左)と相撲を取る大の里=茨城県阿見町の二所ノ関部屋

 大相撲初場所(14日初日・両国国技館)で新入幕の大の里は4日、茨城県阿見町の二所ノ関部屋で出稽古に訪れた元大関朝乃山と胸を合わせた。ともに能登半島地震に見舞われた北陸出身。地元への思いを胸に土俵での奮起を誓った。

 大の里は石川県津幡町出身。実家が停電や断水の被害を受けた。「能登は海がきれいで、魚もおいしく、景色もいい。すごく悲しい気持ち。初場所で自分が頑張って、いい姿を見せるのが一番」と地元愛をにじませた。

 富山市出身の朝乃山は、富山県氷見市に住む母方の祖母が被災したという。「北陸出身力士が土俵で頑張って白星を取れば、お客さんにも勇気や元気を与えられる」と自らを鼓舞した。

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