建物が倒壊し道路に散乱する屋根や壁 傾いた電柱から垂れ下がる電線 被害を受けた商店街の状況を現地から報告

1月1日に発生した能登半島地震。

命を救うために重要とされる、地震発生から72時間が迫っています。

石川県珠洲市の状況を中継で伝えてもらいます。

(中継:松本道弥アナウンサー)
石川県珠洲市、津波の被害があった飯田港のすぐ近くから安全を確保して中継でお伝えしています。

地元の方に伺うと、この通りは元々人通りの多い商店街だったということですが、現在は地面にひびが入って盛り上がっている箇所があったり、電柱自体が45度ほど傾いて電線が地面に付いている状態に。

さらに、建物が倒壊している箇所もあり、つい先ほど倒壊によって道路に散乱していた屋根や壁などを撤去する作業が一部終わりまして、車が1台通れるようになったということです。

屋外でも、かなり大きな被害が出ているのですが、建物の中も被害は深刻です。

お話を伺った飲食店を経営する男性によりますと、店の中や家の中も地面にひびが入っていて、家自体が柱ごと傾きがあるということでした。

また飲食店ということで、新年会などで食材はたくさん用意していたものの、電気が使えなくなってしまい冷蔵庫が使えないことから、あと数日すると食材が駄目になってしまうと話されていました。

また、ガスは何とか店に通っているものの、電気や水がないため、炊き出しなどに持っていこうにも料理が作れないので、皆さんに食材を提供することができないということでした。

そして、生活用水も不足していて、きのう(3日)に降っていた雨の水をためて、トイレを流すのに使用しているとのことで、とにかくライフラインに困っていると話されていました。

付近では災害救助犬や自衛隊の車両、救急車両による救助活動が進められています。以上、飯田港付近から中継でお伝えしました。

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