能登半島地震 広島県に本部を置くNPO法人が現地で支援活動

最大震度7を観測した「能登半島地震」は発生から3日が経ち、被害の状況が明らかになってきていますが、広島からも支援の動きです。

能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県内の映像。地震発生直後に出動し、現地で活動している災害緊急支援チームから届きました。派遣したのは神石高原町に本部を置くNPO法人です。地震発生直後から車両やヘリコプターを駆使。これまでに医師や看護師、捜索隊など30人近くを送り出しています。

■ピースウィンズ・ジャパン 國田 博史 国内事業部長

「今の段階でも、瓦礫の下で救助を待っている方がたくさんいらっしゃるという状況で、けさも消防の方々と協力しながら救助犬とレスキューチームが現場に入って活動しようとしているところです 」

■レスキュー隊

「ちょっと待ってね。今行きますね。」

地震発生から2日目の夜の状況です。

■レスキュー隊

「どこか痛いところある」

建物の下敷きになっていた70代の女性を救助し、病院に送り届けました。

■レスキュー隊

「お母さんすみませんね。もうちょっとの辛抱。オッケー」

4日の早朝、新たに2人の看護師が派遣されました。必要とされる薬を持参し、石川県内でヘリコプターに乗り換えて被災地に入ります。

■ピースウィンズ・ジャパン 町田 友里さん

「避難所でまだ行けていないところとか環境が悪いところがあるので、物資支援・医療支援・避難所支援を念頭に考えている」

さらに、土砂崩れなどで陸路が寸断されている場所があるため、船舶による物資の輸送も同時に進めています。天候が安定すれば、5日に被災地に到着する予定です。

■ピースウィンズ・ジャパン 國田 博史 国内事業部長

「かなり中長期的な支援が必要になってくる災害かなと思っています。いろんな団体、現地に入っているので、そういうところとも協力しながら、本当にそのときに必要な支援というものを見極めてやっていきたい」

一方、広島県警からも被災者の救助を担う部隊が出発しました。派遣されたのは広域緊急援助隊などに所属する71人。4日午前8時過ぎ、救助工作車や輸送車など14台に分乗して現地に向かいました。被災地では、安否不明者の捜索や被災者の救助などに当たります。部隊は4日に石川県に到着し、一部の隊員は早速救助に取りかかるとしています。

(2024年1月4日放送)

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