ジュリアがDDM解散を電撃発表「アリベデルチ!さらばだ‼」舞華のワールド王座戴冠で決意

スターダムの「イッテンヨン・スターダムゲート 2024」が4日、東京ドームシティホールで行われ、STRONG女子王者のジュリアが4年に渡って率いたユニット「Donna del Mondo(ドンナ・デル・モンド=DDM)」を突然解散した。鈴季すずと組み、ワールド王者の舞華&メーガン・ベーン組と対戦。20分ドローに終わった後、リング上で〝解散式〟を行った。

同ユニットの舞華との王者対決を終えたジュリアはマイクを握った。「話があってさ」と切り出し、同ユニットのテクラと桜井まいをリングに呼んだ。そして昨年12・29両国大会で戴冠した舞華に「赤いベルトの奪冠おめでとう。最高に似合っているよ。DDMは最初、私と舞華と朱里と3人で立ち上げたユニットです。あの時は3人でよく酒を飲んで、デビューしたばかりの私たちは食らいつくのに必死でした。3人でテッペンを取ろうと約束したよね。舞華が両国で赤いベルトを巻いた瞬間、その誓いは果たされたかなと思っている」と話し、「みんなよく聞いてください。つまりDDMは今日で解散します。本当に急で申し訳ない」と宣言した。

舞華はジュリアを賛えつつ「私はもう私なりのやり方で私の道を行きます」と独り立ちを宣言。テクラは「DDMに連れてきてくれて本当にありがとう。今は考えたいことあるし、体も限界だから少し休む。でも強くなって戻ってくる」といったん休養に入る考えを伝えた。桜井は号泣しながら「どうしようもない私をDDMに入れてくれてありがとう。私がDDMに来た時は8人目で、他の7人がアドバイスをくれて成長できたと思う。ジュリアには試合がない日に練習を見てもらった」と感謝しつつ「でもまだまだ強くなりたい。ジュリアの元で吸収したい。だからついていきます」と師弟関係継続を志願した。

ファンの戸惑いの声が耳に入ったジュリアは「年始にこんな空気にして申し訳ない。でもこれだけ爽やかな方がウチららしくない?DDMに関わった選手はどんどん大きくなる。だから目を離さずに見とけって事です。4年間、いろいろありましたが、たくさんの応援ありがとうございました」と感謝を口にした。「桜井、テクラ、MIRAI、なつぽい、ひめか、舞華、朱里、そしてジュリア、われわれ世界にはじける女たち、DDM。アリベデルチ!さらばだ‼」と、これまでの所属選手の名も挙げ別れを告げた。

試合はジュリアがアイスリボン時代に盟友関係だった鈴季との合体ミサイルキック、合体極楽固めなど息の合った攻撃を展開。昨秋のタッグリーグ戦を制した舞華とメーガンからは規格外のパワー殺法で苦しめられ、4人が乱れ崩れる雪崩式パワーボムでは大きな見せ場をつくった。きっ抗したままドローを告げるゴングが鳴った。

バックステージでジュリアは「この4年間の記憶がよみがえってきた」と涙声。改めて自身、朱里、舞華がワールド王者となった点を挙げ「オリジナル3人の夢が果たされたことで、DDMのやるべきことはやり遂げたと思った。だらだらやるのは好きじゃない。この方法しかなくて、ベストのタイミングだと思う」と理解を求めた。そして鈴季に「私は無所属となったので、無所属だからたまに組むことがあるぞ。その時はよろしく。もういざこざはなしだぞ」と呼びかけ、「仲良くやろうぜ」と応じられた。

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

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