“奇跡の優勝”も20年前に!「EURO2004」最高のユニフォーム6選

2024年は欧州選手権(EURO2024)がドイツで開催される年。そして、ギリシャが奇跡の優勝を成し遂げたEURO2004ポルトガル大会から20年となる。

ここでは、その20年前の欧州最高峰の舞台に登場した16チームのユニフォームから最高の6着をご紹介したい。

スペイン

スペイン代表 2004 adidas ホーム ユニフォーム

選手:フェルナンド・トーレス

この大会のadidas勢は国によって明確にユニフォームのグレードに差があった。スペイン、フランス、ドイツはClimacoolを使った最先端のキットを着用。腰部分の大胆なメッシュ加工がデザイン的に賛否両論となるが、それも今となっては懐かしさを楽しむ要素だ。

スペインはグループAでポルトガル、ギリシャ、ロシアと対戦。2位ギリシャと勝点・得失点差で並ぶも総得点数で劣り、3位でグループステージ敗退となった。

イングランド

イングランド代表 2003 Umbro ホーム ユニフォーム

選手:デヴィッド・ベッカム

イングランドは準々決勝で開催国ポルトガルと激突。スコア2-2からPK戦に突入するもポルトガル7人目のキッカー、リカルド・ペレイラ(GK)に決められた瞬間に敗退が決まった。

ユニフォームはEURO2004予選終盤から投入され、本大会でも着用。胸元、背面、両袖の赤いラインは真上から見ると国旗のセントジョージ・クロスに見えるというデザインがユニークで凝っている。

ボディ全体にさり気なく走らせるシャドーのピンボーダーもオシャレなユニフォームだった。

スウェーデン

スウェーデン代表 2004 Umbro ホーム ユニフォーム

選手:ズラタン・イブラヒモヴィッチ

イタリア、デンマーク、ブルガリアという難敵揃いのグループCを首位で突破したスウェーデン。オランダとの準々決勝はPK戦の末に敗れたが、ベスト8は欧州選手権で歴代2位の好成績だ。

ユニフォームは国旗カラーをベースにしたシンプルなものだが、街着にも使いやすいデザインは比較的好評を博している。

この大会ではNikeとadidasのユニフォームデザインが賛否分かれる中、スウェーデンとイングランドのサプライヤーUmbroの“安定感”が際立っていた。

イタリア

イタリア代表 2004 Puma ホーム ユニフォーム

選手:アンドレア・ピルロ

EURO2004出場国でPumaがサプライヤーを担当したのは4チーム。そのうちブルガリア、スイス、チェコのユニフォームは共通のテンプレートだったのに対し、イタリアだけが独自のデザインで大会に臨んでいる。

イタリアらしいブルーで彩る生地には光沢感があり、とても美しいデザイン。ホワイトのアウェイユニフォームも同様に光沢感がある上質な一着だ。

ユニフォームは素晴らしいものだったが、成績はグループステージ敗退という残念な結果に。ちなみにPuma勢で最も良い成績を残したのは、ベスト4のチェコだった。

ポルトガル

ポルトガル代表 2004 Nike ホーム ユニフォーム

選手:クリスティアーノ・ロナウド

少し明るめのレッドに差し色のグリーン、そしてアクセントのゴールドによるコンビネーションが素晴らしいユニフォーム。

独特の外観は当時のNikeのテンプレートで、2002モデルに引き続き2000年代という新時代を感じる斬新なスタイルだった。丸で囲む胸番号もある意味常識外れで衝撃を与えた。

開催国ポルトガルは開幕戦でギリシャと対戦。この試合をまさかの1-2で敗れるも、その後は勢いに乗り決勝に駒を進める。そこで再びギリシャと激突するが、またしても0-1で敗戦。開幕戦と決勝戦で伏兵ギリシャに2度も敗北を喫するという、苦い記憶が残る自国開催となった。

ギリシャ

ギリシャ代表 2004 adidas ホーム ユニフォーム

選手:ギオルゴス・カラグーニス

開幕戦で開催国ポルトガルに勝利して勢いづくとグループステージを2位で通過。決勝トーナメントではフランス、チェコを撃破し、迎えた決勝戦では再びポルトガルに勝利。

ミラクルの連続で奇跡の優勝を成し遂げたギリシャ代表。この大会で着たブルーとホワイトの2つのユニフォームは、今や伝説的な存在だ。

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スペイン、ドイツ、フランスとは異なり、ギリシャはテンプレートのユニフォームで大会に臨んでいる。

国が面するエーゲ海を思わせるブルーが美しいホームユニフォームは、グループステージのポルトガル戦とロシア戦、そして準決勝のチェコ戦で着用。

伏兵ギリシャのミラクルは、ブルーのユニフォームで勝利した開幕戦から始まったのだ。

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