石川で津波4.2メートル遡上 東大チーム、現地で確認

能登半島地震で、石川県志賀町の漁港倉庫の外壁に残された津波の痕跡=3日(東京大地震研究所提供)

 東京大地震研究所などのチームは4日、石川県志賀町の漁港で能登半島地震による津波が陸上を遡上した高さは、推定約4.2メートルだったと発表した。津波は海岸に到達後、陸上でさらに高くはい上がるため、津波の高さとは異なる。

 チームの石山達也・東京大准教授(変動地形学)によると、2日から志賀町や輪島市で、海岸の隆起などを調査。志賀町の赤崎漁港では、倉庫の外壁に残っていた津波の痕跡や、陸上に打ち上げられていた漁具や漂流物などを踏まえ、津波は高さ約4.2メートルまではい上がってきたと分析した。

 また、赤崎漁港で約25センチ、輪島市の鹿磯漁港で約3.9メートルの隆起を確認した。

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