付き合っていた既婚男性とどんな別れを迎えても、それを受け入れたのは自分です。
別れた当時はつらかったけれど、後になって知る不倫相手のその後を見て「あのときの選択は間違っていなかった」と改めて思えるのは、不毛な関係の異常さを忘れていないから。
不倫の過去は消えないけれど、「別れてよかった」と確信した女性たちについて実録でご紹介します。
「共犯者」にしないで!
「期間は2ヶ月ですが、既婚の男友達と不倫していました。
仲良くなったときから彼が結婚しているのはわかっていましたが、気が合うしお互いに仕事の愚痴を吐いては励ましあうような信頼があって、心の距離は近かったと思います。
ふたりで飲みに行った帰りにホテルに入ってしまい、一度きりでやめなければと思ったけれど、彼に誘われるがままその後も2回ほど体の関係を持ちました。
別れたというか離れたのは私が不倫は嫌だったからで、『友達でいたいから』と彼を拒否したのですが結局連絡を取り合うことはなくなりました。
先日、半年ぶりに彼から『どうしてる?』とLINEでメッセージが届き、思い切って電話してみたら前のように楽しく会話ができてうれしかったのですが……。
『妻が妊娠して実家に帰った』と言う彼が『もし君がよかったらだけど、どう?』と続けたときは、耳を疑いました。
『どういう意味?』と尋ねたら『だから、ほら、前みたいに』と彼は言葉を濁し、『ホテルなら行かないけれど』と思わず強い口調で返しましたね。
私が怒っていると気づいた彼が慌てて『ごめん』と謝ってきたけど、妻が妊娠したから以前の不倫相手とまた関係を持ちたがるって、信じられないです。
『不倫は嫌だから』とはっきり言って前は終わっているのに、私にも奥さんにも本当に失礼ですよね。
『楽しかったから、つい』と苦笑いのような声で言うのが『共犯者でしょ』と聞こえ、二度と連絡は取らないと決めましたね。
友情の復活ではなく不倫関係の再開を考えた彼の姿が本当にショックで、しばらく落ち込みました」(36歳/総務)
「またいける」と勘違いする既婚男性の下心
過去の不倫相手と疎遠になったけれど、自分の都合でまたよりを戻したいと迫る既婚男性もいます。
「こんな関係は嫌だ」と言って離れたのに、時間が経って次の提案が「また不倫」なんて、本当に失礼ですよね。
こんな男性の勘違いは、「相手も自分との不倫を楽しんでいたはず」という思い込みにあります。
「欲求があるから自分とホテルに行く」、そのときは確かにそんな面もあったかもしれませんが、不倫の状態が嫌になって離れたという姿は忘れているのですね。
焦点は肉体関係にしかなく、そこだけつまんで満足したいのが既婚男性の本音。
上記のように「ホテルには行かない」ときっぱり拒否することが、男性の勘違いを止める手段です。
久しぶりの連絡にテンションが上がり、食事だけと思って行ったけれど結局はホテルをにおわされるケースも多々あり、過去の不倫相手から声をかけられたときはその目的を知る意識が自分の身を守ります。
このケースでは、不倫関係になるまでは友人として親しかったことが、女性に友情の復活を期待させました。
それが「また不倫」の誘いをかけられる自分を見ることになり、ショックはより大きかったことが想像できます。
不倫関係は終わったものと思っていても相手はそうではない可能性を忘れず、久しぶりの連絡を受けたときは相手の気持ちを見極める意識を持ちたいですね。
(mimot.(ミモット)/ 李丘)