【中国】24年の国内旅行者60億人、コロナ前回復へ[観光]

中国文化観光省系の研究団体である中国観光研究院は、2024年の国内旅行者数が延べ60億人になるとの見通しを示した。新型コロナウイルス流行前の19年(60億600万人)の水準に戻ることになる。感染対策が撤廃されてから国内観光産業は急回復しており、24年も好調が続くとみている。

国内観光収入は6兆元(約121兆円)と予測。地方小都市の住民や農村住民の旅行も増えるとみる。春節連休(旧正月連休、2月10~17日)や労働節連休(5月1~5日)などの大型連休を利用する旅行に加え、週末2日間を利用する近距離・弾丸旅行も人気が高まると見通した。

24年の出入境旅行者数は延べ2億6,400万人で、海外からの観光収入は1,070億米ドル(約15兆4,000億円)と予測した。海外への旅行は国内旅行よりも回復が遅れており、大きな盛り上がりをみせるのは1年以上後になるとみている。

一方、中国人に対するビザ(査証)免除措置が広がり、航空路線の増加によって航空券価格が下落することが海外旅行の回復につながるとみている。

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