朝マックの玉子への「ナット」混入告発が波紋…広報部は事実を認め、返金&直接謝罪もSNSの拡散に示した「見解」

(写真:アフロ)

大手ハンバーガーチェーン「マクドナルド」で、異物混入があったとして年末にXで波紋が広がっていた。

騒動の発端は、とあるユーザーによる昨年12月28日付のポスト。朝10時30分まで提供される「朝マック」でマフィンを注文したところ、調理された玉子の中からネジの締結部品である「ナット」が出てきたというのだ。

このユーザーは日本マクドナルドの公式アカウントにリプライを送り、どうしたらよいか対応方法を問いかけていた。ユーザーはその後、本社と利用店舗の店長から謝罪があったことや、ナットを調査することなどを報告。また別の投稿では、ナットについて“玉子を調理する器具の部品のようです”とも綴っていた。

この投稿は瞬く間に拡散され、現在までに3300万件以上のインプレッションを集めている。

昨年3月にはハンバーガーにゴキブリが、続く昨年12月上旬にも期間限定商品「グラコロ」に虫が混入していたとして物議を醸していたマクドナルド。だがそれらは商品の購入者がXに投稿したことで騒動が広がり、今回もXでの発信が発端となっている。

そこで本誌は、ナットの混入を訴えたユーザーに話を聞くべく取材を申し込んだ。しかし返答が得られなかったため、日本マクドナルド広報部に詳細を聞いた(以下、カッコ内は全て広報部)。

まずナットが混入していた商品名は「ソーセージエッグマフィン」で、異物混入が発生したのは昨年12月28日とのこと。ユーザーから異物混入の申し出があったかどうか問うと、「お客様からそのようなお申し出をいただきましたのは事実でございます」と認めた。

だがいっぽうで店舗名やエリアに関しては、「個別案件となりますため、回答を差し控えさせていただきたいと存じます。この度はお客様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを心より深くお詫び申し上げます」と返答。

また「玉子に混入したナットは何の部品だったのか」「何が原因で混入したのか」と質問したが、「詳細の回答は差し控えさせていただきたいと存じます」との回答に留まった。

ただ、ユーザーとのやり取りについて、「お客様へは店長よりお詫びとともにお怪我をされていないことを確認させていただきました。また、返金をさせていただく旨と、改めて直接お詫びとご説明をさせていただく機会をいただくことをご了承いただいております」と明かした。

相次ぐ異物混入について、「お客様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを心より深くお詫び申し上げます」と謝罪していたマクドナルド。最後に本誌が「異物混入を見つけた客がSNSに投稿することをどう受け止めているか?」と質問をしたところ、「あってはならないことでございますが、万が一商品に問題がある場合にはご購入いただきました店舗にご連絡いただけますと幸いです」とコメントしていた。

万が一、購入商品に異物を発見したとしても、先ずは店舗に相談することが大事だろう。

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