鏡(山形市出身)「自分が成し遂げる」 レスリング日本女子、最重量級初の五輪「金」へ

スパーリングを行う鏡優翔(東洋大・山形市出身)=東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター

 レスリングのパリ五輪日本代表が4日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで、報道陣に練習を公開した。山形市出身で女子76キロ級の鏡優翔(ゆうか)=東洋大=らが参加。日本女子にこれまで五輪の最重量級で優勝経験がないことを踏まえ、鏡は「(金メダル獲得を)自分が成し遂げたいという気持ちが大きい」と力強く宣言した。

 鏡らは約1時間半にわたりスパーリングなどで汗を流した。3位以内に出場権が与えられる昨秋の世界選手権を制した鏡は、最重量級の金メダル獲得という期待を受ける。「プレッシャーはそんなに感じていない」とし、「(パリ五輪まで)残り7カ月をどう過ごすかで結果が決まる」と意欲をみなぎらせた。

 大学卒業後、東京五輪金メダリストの金城梨紗子、川井友香子が所属するサントリーに4月1日付で入社することを明らかにし「偉大な先輩方。後を追っていけるように頑張りたい」と語った。

 初詣は、絵馬に「パリ五輪で金メダルを取る」と書いたという。「『取れますように』ではなく、『取るので見守っていてください』という気持ち。勝つことでみんなを喜ばせたい」と話した。

 練習には、2000年のシドニー五輪男子グレコローマンスタイル63キロ級代表の父康年さん(酒田市出身)と親子2代で五輪に出場する女子62キロ級の元木咲良(育英大)も参加。元木は「五輪までにどんどんレベルアップしていきたい」と抱負を語った。

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