【早出し】山形の野球、盛り上げる 山新3P賞・進歩賞、阪神・中野選手来社

さらなる活躍を誓ったプロ野球・阪神の中野拓夢選手=山形市・山形メディアタワー

 山形新聞、山形放送が提唱する第67回「山新3P賞」の進歩賞に輝いたプロ野球・阪神の中野拓夢選手(27)=日大山形高出=が4日、山形市の山形メディアタワーを訪れ、山形新聞の寒河江浩二会長・主筆(山形新聞グループ経営会議議長)と佐藤秀之社長、山形放送の板垣正義社長と懇談した。「自分が先頭に立って山形の野球を盛り上げていきたい」と競技普及への意欲を語った。

 昨年は3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表の一員として経験した世界一に始まり、阪神で18年ぶりのセ・リーグ優勝、38年ぶりの日本一を達成した。「全部の夢がかなった、すごい一年だった」と振り返り、「これで満足することなく、さらに成長していきたい」と向上心をのぞかせた。来季から選手会長に就任することを報告し「チームを引っ張り、阪神として史上初のリーグ連覇を達成したい」と目標を口にした。

 6日には市内で野球教室を開催する予定で「山形からたくさんのプロ野球選手が生まれてほしい。(子どもたちに)憧れられる選手になれるように努力したい」と意気込みを語った。寒河江会長は「地元の子どもがプロ選手と交流できることは大きな経験になる。これからも頑張ってほしい」と激励した。

 この日は、県庁で県スポーツ栄光賞の受賞式も行われ、吉村美栄子知事から記念の盾と、普段から食べているという県産ブランド米「雪若丸」20キロの贈呈を受けた。正面ホールで職員から歓迎の花束を受け取った中野選手は「山形からの熱い応援のおかげで1年間戦うことができた」と感謝を語った。

 天童市民文化会館では、新春賀詞交歓会の席上、市民栄誉賞の授与式が行われ、山本信治市長から賞状と花束が贈られた。中野選手は「来季は選手会長としてチームを引っ張る立場になる。自分らしく必死に頑張っていきたい。引き続き、天童から温かい応援をお願いします」と話した。

さらなる活躍を誓ったプロ野球・阪神の中野拓夢選手=山形市・山形メディアタワー

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