ワンストップ窓口開始 来庁者に代わり書類作成も 長崎・諫早市

 長崎県諫早市は4日、暮らしに身近な行政手続きの窓口をまとめるとともに、引っ越しに伴う住民異動届出書の提出など一部については、新たに導入した窓口支援システムを使い、職員が来庁者に代わって必要書類を作成する「書かないワンストップ窓口サービス」を開始した。来庁者が複数の担当課窓口を回る手間や待ち時間短縮を図り、利便性向上、事務作業の効率化につなげる。
 窓口は市役所本館1階に計8ブースを設けた。転入や転出、転居、死亡などに関する手続きに対応する。
 このうち、住民異動届、住民票の写し、戸籍証明、印鑑登録証明書、所得課税証明書、納税証明書などについては、これまで来庁者が記入していた届出書、交付申請書を職員が端末で入力、作成。来庁者の書く手間を省略する。
 さらに、これらに関連して必要な手続きがあれば来庁者に案内し、ワンストップ窓口で対応できる業務はその場で処理する。
 初日は本館1階で開始セレモニーがあり、大久保潔重市長は「これがゴールではなく、新たなスタートとし、市民の利便性が向上するよう随時、対象手続きを拡大していきたい」と述べた。

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