「震災で避難している方を思えば大したことない」 空席待ちをする人などで混雑 那覇空港、1月4日も遅延相次ぐ

東京便の遅延などの影響で混雑する日本航空の受け付けカウンター=4日午前10時50分、那覇空港(竹尾智勇撮影)

 羽田空港で起きた航空機事故の影響で、那覇空港は4日も遅延が相次いだ。空席待ちをする人などで混雑し、疲れ切った様子で搭乗を待つ家族連れなどの姿が見られた。

 本紙の集計では、羽田と那覇、宮古、石垣を結ぶ路線で、少なくとも計77便の出発が遅れた。遅れは最大3時間56分だった。欠航も1便あった。

 日本航空は羽田-那覇間で臨時便を出すなど対応しているが、空席待ちは解消していないという。

 4日午前、観光先のインドから日本航空の便で帰国した那覇市の前田将司さん(29)は「インドでもテレビで航空機事故の映像が繰り返し流れていた。無事に帰れるか心配だった」と話した。

 夫と旅行で来ていた埼玉県の会社員女性(60)は3日に乗るはずだった羽田行きの便が欠航。4日は午前6時から空港で空席待ちをした。疲れた様子を見せつつ、「震災で避難生活している方を思えば、私たちなんて大したことないです」と語った。(社会部・矢野悠希)

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