フジ木曜劇場『大奥』で高岳を演じる田中道子、「悪役って楽しいって気づいたんです」

フジテレビの2024年1月18日(木)スタートの木曜劇場で、小芝風花が主演を務める『大奥』を放送する。2003年に初めてフジテレビで『大奥』が放送されてから20年以上の時を経て、新たな令和版『大奥』が誕生する!
小芝は、徳川家治(とくがわ・いえはる)と愛のない政略結婚を強いられた主人公・五十宮倫子(いそのみや・ともこ)を演じ、本作でフジテレビ制作のドラマ初主演を果たす。

この「大奥」は、さまざまな人間の思惑、嫉妬、憎悪、悲哀が渦巻く“女の社会の縮図=大奥”で、たった一つの愛を得ようともがく女たちの闘いを描いていく。キャストにオスカープロモーションに所属する田中道子が高岳役で出演する。その田中に作品や役どころについて聞いてみた。

――遂に女優さんの登竜門ともいわれる「大奥」に出演ですが感想は?
お話聞いたときは「あの大奥に‥」っていうのが一番に思い浮かびました。だって小っちゃい頃から見ていたし、「ザ時代劇」っていうのもあるし、普段絶対に体験できないドロドロとした世界観が、他にはないイメージがあったんで‥ やっぱり「やる」となるともちろん不安もあるんですけど、「楽しそう」が勝ります。
役どころも、面白い役をやらせてもらうことが出来て、私はこれを自分の中の代表作にしたいと思って臨みます。
もちろん、歴代の大奥も見てきたのでやっぱりハードルは上がりますけど、先輩たちに恥じないようにやらなきゃっていうのはありますし、大奥ファンの方にも、いろんな方の期待に応えるように最後までやれたらと思っています。

――女優さんにとって「大奥」とは?
ちょっと役者として認めてもらえたのかなっていうのはあります。
最近怖い役柄をさせてもらうことが増えていまして、殺人者だったり、ピエロに化けて人を殺すとか‥ 今回は一言で言って高岳は性格の悪い「悪役」なんですけど、それを出来る人だろうと思って、この役を与えていただいたので。それに実際に存在していた方です、大奥という世界観を実際に作り上げていた一人なので、観ている人が「大奥ってこんなドロドロしていて、ひやひやするね」って思って欲しいので、分かりやすく伝えたいと思っています。

――このドラマ「大奥」はどんな大奥ですか?
監督もこれはおっしゃっていたんですけど、「現代にも通じる大奥にしたい」と、言葉遣いとかも無理に当時の設定でやらないで、現代に近い言葉で、多くの方に観て欲しいという、ちょっと現代風の要素があります。イメージは女学園のスクールカーストを思い浮かべてもらえれば(笑)。

――田中さんが演じる悪役の高岳(たかおか)、どんなふうに演じたい?
これは‥台本にも無いんですけど「唾ぶっかけてやろうかなって思って‥」。でもねぇ~無理だと思うんですけど、衣装(着物)がとてもお高いと聞いています。 そのぐらいやりたいという気持ちです。その一歩手前の気持ちで演じていますけど、もう役に入り切っちゃって、楽しくて。この子(小芝風花)はどうやったら泣くんだろ、泣かせてやろうみたいな。なんかもう、すっかりいじめっ子みたいですね(笑)。
花むしったり花瓶壊したりはしていますよ! なんか悪役って楽しいって気づいたんです‥「こんなやっちゃって良いんだ」って、台本見たときからワクワクしていましたね。あ~もちろん役作りで、ですよ(笑)。

――撮影現場の雰囲気は「大奥」そのもの?
「大奥そのもの」って言いたいんですけど、全然、打って変わって「カット」ってかかった瞬間から「ケタケタケタ」って笑っちゃうような現場なんですよね。風花ちゃんの人柄が柔らかいので、現場がピリつき様がないんですよ! 撮影期間中は普段から役作りってタイプの方がキャストにいなかったので、現場は和気あいあいとしてます。
風花ちゃんと栗山(千明)さんと三つ巴でバチバチなんですけど、栗山さんとは裏でゲームの話とかで盛り上がっているんですけど、いざカメラが回った瞬間から睨み合ってます(笑)。

――ドラマの見どころとPRをどうぞ!
大奥らしい豪華絢爛のところですね。お着物も一つ一つ見てもらえれば楽しいと思いますよ! 例えば私の“掛け”って内側が真っ黒なんですよ、内側が真っ黒の掛けって今までつかったことがないらしくて、そういうところ着物ファンの方は気づいてくださると思います。
ストーリーも“いじめ方”が現代っぽいんですよ‥ やることが「昼ドラ」っぽくて、幼稚で卑怯極まりない(笑) 狡いんですけど、そういった苛めをかいくぐる不幸の多い主人公が、汚れずにドス黒い大奥の中で、一筋に白く輝く一凛として居るので、そのコントラストを楽しんで欲しいですね。

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