能登半島地震の影響で、新潟市西区の坂井輪中学校が校舎に大きな被害を受けたとして、新潟市教育委員会は1月5日、冬休み明けの9、10日を臨時休校にすると決めた。11日以降は近隣の小学校を使ったり、オンライン授業をしたりして対応する。
新潟市災害対策本部の1月4日午前8時時点のまとめでは、市立の小中高校、特別支援学校のうち、建物に損傷があったのは38校、校舎周辺の地盤陥没や液状化が27校、設備の故障が13校。坂井輪中以外は冬休み明けの9日以降、予定通り学校を再開する。
坂井輪中は、教務室などがある管理棟と教室棟をつなぐ渡り廊下の壁や柱に亀裂が入り、崩落するなど校内約10カ所に被害を受けた。校舎横の給食を運ぶトラックが出入りする道路や、職員が利用する駐車場も陥没した。
新潟市教委によると坂井輪中は1月11日以降、3年生と特別支援学級の生徒は、近くの新通小で対面授業をする。1、2年生は自宅でオンライン授業とする予定。
石見鉄夫教頭は「大切な学びの場所が大きな被害を受け、生徒のことを思うとつらい」と語った。
新潟市内ではこのほか、西区の県立新潟工業高も被害を受けた。県教育委員会によると同校は、敷地内の液状化などのため1月9日は臨時休校する。
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