41歳GK柴崎貴広が現役引退を発表「試合に使いたいと思われなくなったら、選手として終わるべき時にしようと」…東京V、横浜FC、FC東京、相模原、富山でプレー

現役引退を決めた柴崎貴広[写真:©︎J.LEAGUE]

カターレ富山は5日、GK柴崎貴広(41)が現役を引退することを発表した。

柴崎は、横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2001年に東京ヴェルディに加入。控えのGKとして出番がほとんどないなか、横浜FC、FC東京へと移籍。2007年に東京Vに復帰した。

ポジションを掴んだのは2011年。J2で自身最多の36試合に出場すると、2012年も24試合でプレー。再び横浜FCへ期限付き移籍。再び東京Vに復帰すると、2017年もJ2で42試合に出場していた。

2022年に東京Vを離れSC相模原に完全移籍。2023年に富山に完全移籍で加入するも、2023シーズンは明治安田生命J3リーグで1試合の出場に終わっていた。

J1通算2試合、J2通算152試合、J3通算6試合に出場した。天皇杯で12試合に出場していた。

柴崎は自身のX(旧ツイッター)を通じて、引退への想いを綴っている。

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2000年12月25日雪の日、ヴェルディのクラブハウスでプロサッカー選手としての契約をしました。
子どもの頃憧れたヴェルディの一員となれたこの瞬間は忘れることができません。

ヴェルディでは2001〜2003、2007〜2012、2014〜2021の計17年在籍しました。
自分の全ての基準はヴェルディ
ヴェルディの先輩方が築いてきた歴史の中でプレー出来た時間は夢のような時間でした。
自分にとってキャリアハイは2017シーズンなのかな。
夢は途中で終わってしまったけど、これから新しい素晴らしい時間を過ごせると信じています。
そしていつか…

横浜FCでは2004〜2005、2013、の計3年在籍しました。
最初の在籍では、驚かされることばかりでした。
ヴェルディとは正反対の環境に戸惑いながらも楽しい毎日でした。
2013シーズンまたオファーをいただき、嬉しかったことを思い出します。
以前とは全く違う素晴らしい環境になっていました。
またカズさんと2度も一緒のチームでプレー出きたことも貴重な財産です。

FC東京は2006年の1年間在籍しました。

横浜FCの2005年J2下から2番目の順位で終えたシーズンに戦力外通告を受けてトライアウトをに出場。
そんな時J1のFC東京からオファーが届きびっくりしたことを覚えています。
GKのメンバーが凄くて…
土肥さん、大志さん、塩さん、ごんちゃん、そして自分。
毎日レベルの高い選手たちとトレーニングが出来て成長出来ました。

SC相模原は2022年に在籍しました。
チームが切り替わる時でとても難しい時間でしたが、毎日楽しくサッカーが出来ました。

そして昨年はカターレ富山でプレーしました。

初めての関東以外での生活、それも単身赴任。
色々考える時間もあり、子ども食堂を始めてみたり、県内のたくさんの人たちと交流する機会もあり有意義な時間を過ごすことができました。

2023シーズン、引退を決意する出来事が何度かありました。

選手の価値とは色々な形があると思いますが、やはり試合に使いたいと思われなくなったら、選手として終わるべき時にしようと、ここ何年か考えていたので、2023シーズンで終わろうと決意しました。

ということで、

「引退」します。

23年前、神奈川の無名な高校生がプロサッカー選手としてこんなに長くプレー出来ると思った人は誰1人いなかったと思います。

こんなに長くプレー出来たのはやはり練習だと思う。
父親から「人より努力しないと人より上にはいけないぞ」
「人の見てないところで努力しなさい」

と言われ続けた小学生時代、楽しく友だちと毎日サッカーをしてましたが、いつの間にか空き時間は1人で練習したり、ランニングしたりするのが普通になりました。
中学時代はマリノスJY追浜での毎日素晴らしい練習がありました。
高校時代、日本中の誰よりも厳しい練習をした自信があります。
通学の片道2時間半も色々と鍛えられた。

プロに入ってからも練習は嘘をつかないと、たくさん練習したと思います。

大きな怪我はほとんどなく、丈夫な身体に産んでくれた両親には本当に感謝です。
ありがとう。

またプロサッカー選手として、たくさんの方々と知り合うことが出来たのも財産です。

妻、子どもたちが新しいモチベーションにもなってくれました。
ありがとう。

今まで関わってくださった全ての人に感謝します。
ありがとうございました!

本当に幸せでした。

これからは違う立場でサッカーに関わっていきます。

これからもどうぞよろしくお願いします!」
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