犬が飼い主を噛んだ後に舐めてくる心理とは?3つの理由に「あまりいい意味ではないことも」

わんこにとって「舐める」とは?

そもそもわんこにとって「舐める」という行動には、どのような意味があるのでしょうか?いくつかの心理を見ていきましょう。

1.親愛・信頼の表現

まず1つめは親愛や信頼の表現です。わんこは子犬のころ、母犬の口元を舐めてごはんをねだっていました。その名残りから、飼い主さんのことを母親のように信頼している証と考えられるのです。

2.かまってほしい

特に飼い主さんの手を舐めてくる場合は、かまってほしいという要求のことがあります。手を舐めることで飼い主さんの気を引こうとしているのです。

3.おいしいから♡

また単純な理由として、飼い主さんの体においしい味や好きな匂いがついているため、それを堪能しようとしている場合もあります。

わんこが噛んだ後に舐める心理

1.ごめんねの気持ち

噛まれた後にわんこにペロペロ舐められると、私たちが単純に想像するのが「噛んでしまったことを謝っているのかな?」という心理です。もちろんこういったお詫びや反省の心理もないとは言い切れません。

2.牽制している

ですが実は、噛んだ後のペロペロには良くない意味があるとも考えられています。それは「牽制」の心理です。

「またやったら、次も同じ目にあわせるから覚えておけよ」という意味でペロペロ舐めているというものです。反省やお詫びとは正反対のため、初めて知った人はショックを受けてしまうかもしれません。

3.その場をとりつくろいたい

上記の通り、わんこが噛んだ後にペロペロしてくる心理には、正反対の可能性があります。ですが最もありえる心理として考えられているのが、「飼い主さんをなだめてその場をとりつくろいたい」という心理です。

ずるいような気もしますが、平和主義のわんこらしい考え方といえばそうかもしれません。特に甘噛みについて厳しくしつけられてきた子が、ふいの拍子に意図せず飼い主さんを噛んでしまったときなどによく見られる反応です。

要注意!わんこに噛まれたら

わんこに噛まれてしまったとしても、歯が当たっただけだったり歯形が残る程度で出血がない場合には、わんこへの指導だけで問題ありません。ただし出血するほどの怪我を負ってしまった場合、話は別です。

愛犬に噛んだことに対する指導をするよりもまず、飼い主さんが病院を受診することを優先しましょう。わんこに噛まれた場合、傷口から細菌が入ったことで感染症を発症する可能性がゼロではないからです。

「うちの子は清潔だから大丈夫」と思う人もいるかもしれませんが、わんこの衛生状態は関係ありません。大事に至る前に、念のための受診をするよう心得るべきです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?忘れたくないのは、愛犬は本気を出せばいつでも人間の手を噛みちぎることができるということ。愛犬はいつも力加減をして接してくれているということです。

咬傷事故は、わんこ本人にも飼い主さんにも不幸な結果をもたらします。まずは噛まないようにしつけることが大切ですが、噛まなければならないような状況を作らないよう、私たちは努めなければなりません。

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