メッツが好守の中堅手を獲得へ ベイダーと1年1050万ドルで合意

日本時間1月5日、MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、メッツはレッズからFAとなっていたハリソン・ベイダーと1年1050万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。ニューヨーク州ブロンクスビル出身のベイダーは、2017年にカージナルスでメジャーデビューして好守の中堅手として活躍し、2022年途中にヤンキースへ移籍。昨季途中にレッズへトレードされていたが、ニューヨークに戻ることになった。

現在29歳のベイダーは、カージナルス時代の2021年にゴールドグラブ賞を受賞するなど、好守の中堅手として知られている。昨季はヤンキースとレッズで合計98試合に出場し、打率.232、7本塁打、40打点、20盗塁(自己最多)、OPS.622を記録。メジャー7年間で2ケタ本塁打を3度、2ケタ盗塁を4度マークしており、パンチ力とスピードを兼ね備えた選手である。

最大の特長は中堅手としての守備力の高さで、スタットキャストによって算出される守備指標OAA(Outs Above Average)では2018~23年でメジャー4位となる+66を記録。これはケビン・キアマイアー(+58)やマニュエル・マーゴ(+47)を上回る外野手トップの数字であり、ベイダーを上回る数字を記録しているのはフランシスコ・リンドーア(+91)、ニック・アーメッド(+86)、ノーラン・アレナド(+68)の3人だけである。

オフシーズン当初、メッツは左翼ジェフ・マクニール、中堅ブランドン・ニモ、右翼スターリング・マルテという外野陣を描いていたとみられるが、有望株ロニー・マウリシオの故障で内野手の層が薄くなったため、マクニールは引き続き二塁手としての出場機会が多くなる見込み。現時点では左翼ニモ、中堅ベイダー、右翼マルテの布陣が有力であり、リードオフマンを務めるニモの守備面の負担を軽減できるのは好材料と言えるだろう。

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