がん患者、抗がん剤の副作用によって輸血も必要…骨髄の機能が阻害され JR大宮駅、浦和駅で“献血運動”実施、安定確保へ「初めてだったが痛くなかった」

献血バス車内で献血を行う協力者ら

 献血の協力者が減少する冬に血液の安定確保に協力するため、生命保険協会埼玉県協会は12月を「愛の助け合い献血運動」の期間に定め、関係各社による献血協力などの活動を行った。初日の昨年12月1日には、「キックオフ」としてさいたま市大宮区のソニックシティ、JR大宮駅、JR浦和駅の3会場で献血を実施した。

 同日のソニックシティでは、日本生命保険さいたま支社の職員ら30人が予約。同社の高梨桃桜月(みさき)さん(20)は「初めての献血なので勇気が要った。痛くなかったのでまた機会があれば協力したい」と笑顔を見せた。

 同社は県と包括連携協定を締結し、がん対策などの分野で連携している。同社の担当者は「実は、抗がん剤の副作用で骨髄の機能が阻害されるがん患者では、輸血を必要とする人が多いという。保険会社としても献血への協力は重要」と話した。

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