ヤンキースがスネル獲得を検討か コールと左右の2枚看板形成も

このオフのヤンキースはフアン・ソトをトレードで獲得して打線の強化には成功したものの、山本由伸の争奪戦に敗れ、先発ローテーションのアップグレードは手つかずの状況となっている。そんななか、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は、ヤンキースが昨季ナ・リーグのサイ・ヤング賞を受賞したブレイク・スネルの獲得を検討中であることを報じている。ヤンキースのエース、ゲリット・コールとの「2023年サイ・ヤング賞コンビ」が誕生することになるかもしれない。

現在31歳のスネルはメジャー8年目の昨季、パドレスで32試合に先発して180イニングを投げ、14勝9敗、防御率2.25、234奪三振の好成績をマーク。シーズン後半の圧倒的なパフォーマンスにより両リーグ1位の防御率を記録したことが高く評価され、レイズ時代の2018年以来5年ぶり2度目となるサイ・ヤング賞を受賞した。最高の形でFAとなったスネルだが、山本の契約が12月下旬まで決まらなかった影響もあり、まだFA市場に残ったままとなっている。

シアトル出身のスネルは、故郷に近い西海岸でのプレーを希望しているとの憶測も出ているが、代理人を務めるスコット・ボラス氏は「スネルは全てのチームに対してオープンだ」とその噂を否定。「勝利を求めており、競争力のあるチームへの移籍を望んでいる」と勝てるチームへの移籍を希望していることを明らかにした。「SNY」のアンディ・マルティノ記者は、ヤンキースがスネル獲得に興味を示していることを伝えており、球団内部でスネル獲得が検討され始めているとみられる。

ほかの補強ターゲットとしては、今永昇太とジョーダン・モンゴメリーの名前が挙げられている。しかし、ヘイマン記者は「ヤンキースはフライ系投手の今永がヤンキー・スタジアムにフィットするかを疑問視している」とリポート。また、マルティノ記者は「モンゴメリーよりもスネルを獲得する可能性のほうが高いと思う」との見解を示した。

コールとスネルの「2023年サイ・ヤング賞コンビ」は誕生するのか。今後の動向が注目される。

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