ナダルが約1年ぶりの復帰戦でベスト8「ポジティブな試合だった」と好感触[ブリスベン国際]

ナダル「間違いなくポジティブな試合だった」

現地1月4日、「ブリスベン国際」(オーストラリア・ブリスベン/ATP250)シングルス2回戦が行われ、左股関節の怪我から約1年ぶりの実戦復帰となっているラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク672位)は、地元オーストラリアのジェイソン・クブラー(同102位)を6-1、6-2で下して8強入り。「ほとんどの時間でいいプレーができた」と好感触を手にした。

昨年1月の全豪オープン2回戦で股関節を痛めた37歳のナダルは、5月に長期休養を発表すると翌月には手術。2004年から出場を続け、史上最多14度のタイトルを獲得している全仏オープンを欠場した。12月には、自身のSNSに動画を投稿し、「間違いなく(現役)最後の年になる可能性はある。それが半年か1年の可能性もあるし、どちらでもないかもしれない。こればかりは今の僕には答えられない」と、改めて引退の可能性も示唆している。

約1年ぶりの実戦となったナダルは、今大会1回戦で元世界ランク3位のドミニク・ティエム(オーストリア/同98位)と対戦。7-5、6-1で下して復帰戦を白星で飾ると、クブラーとの対戦となった2回戦でも開始から5ゲームを連取するなど好調をキープ。計4度のブレークに成功するとともに、自身のサービスゲームも破られることなく6-1、6-2の快勝で8強入りを決めた。

試合後、ナダルは「間違いなくポジティブな試合だった。ほとんどの時間で僕はいいプレーをしていたし、やるべきこともできていた。明日、またプレーすることが今の僕にとって重要なこと」と満足のいく試合ができたことを喜んだ。

とはいえ、「毎日が勉強。結果がどうであれ、1ポイントずつ集中し、正しい強度でプレーする方法をもう一度学ぶ必要がある」とプレッシャーがかかる場面ではまだ自身が求めるプレーができていないという。「もっと自分に自信を持ち、コートにいる時間を増やすことが勝利につながる」と練習では得ることができない感覚を実戦で取り戻していきたいとした。

準々決勝では、ジョーダン・トンプソン(オーストラリア/同55位)と対戦する。

© 株式会社キャピタルスポーツ