わずかな音頼りに救助、能登地震 京都市消防局、活動報告

京都市役所で、門川大作市長(手前左)に石川県珠洲市での活動を報告する京都市消防局の隊員ら=5日午前

 石川県珠洲市で救助活動を展開した京都市消防局の第1次派遣隊の代表者3人が5日、京都市役所で門川大作市長に活動状況を報告した。倒壊した家屋から高齢の男性を救助した内田光消防司令補(34)は「(何かを)たたく音がわずかに聞こえ、捜した」と当時の様子を振り返った。

 同隊は1日に出発し、2日から珠洲市内で活動を始めた。4日には第2次派遣隊が出動した。

 内田さんによると3日夕、男性の家族から「うめき声が聞こえる」と通報があり、現場に急行。救助隊が到着した時には声の反応はなかったが、わずかに聞こえる音を頼りにがれきを少しずつ撤去。カメラも使用して男性を発見した。

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