BLACKPINK 4人の所属先がバラバラに!? どうなるグループ活動 韓国メディアは「実験的スタイル」と見解

BLACKPINKは23年12月に、4人そろって所属事務所のYGエンターテインメントと再契約をしたものの、個別契約は行わなかったことが同社より発表された。そんななか韓国メディアのSPOTVnewsが5日、4人の所属先がバラバラになるだろうと報じた。

同メディアは、ジェニーが12月23日に実母とともに個人事務所「ODD ATELIER」を設立したと発表したこと、そしてジスも実兄が経営する、乳幼児健康機能食品会社と手を組むことが明らかになったことを受け、ロゼとリサもおそらく個別に事務所を設立、または探すことになると推測する。

これまで少人数のメンバーが別事務所に移籍しながら、グループ活動を継続するというパターンは多くあったが、全員が違う事務所にいながらチーム活動を続けるという事例は、ゼロではないが非常に珍しいとつづる。そのため、BLACKPINKのやり方は〝実験的〟と見る向きが強い。

まず事務所がバラバラゆえ生じる懸念点は、4人が同じ事務所でマネジメントされている時には、ある一定の方向性のもとに作られていたイメージが、個人活動が活性化することによって生まれる個々の新たなイメージと衝突した場合、「BLACKPINK」に良くない影響が出るのではというもの。

その一例として、BLACKPINKが契約問題で揺れていた23年9月下旬、リサがフランスの老舗キャバレー「クレイジー・ホース(Crazy Horse)」の舞台に立つことが明らかになり〝青少年観覧不可〟のステージであることや、女性性の商品化に世界的K-POPスターが「あえて協力する必要があるのか」という指摘が、一部から寄せられたことが挙げられた。

もちろん、この憂慮が「無駄な心配」に終わる可能性は大いにある。アイドルグループは、メンバー個人の能力がどれだけ優れていても、チームとして団結した時のシナジーは圧倒的に強い。BLACKPINKはデビュー以降、YGエンターテインメントの方針と方向性のもと、10年余りをともに生活・活動し、そのプロセスで作られてきた共通の価値観や哲学を持っているはずで、その結果が4人の現在の立ち位置なのである。これらを、メンバー自らが破綻するようなことはしないと信じたい。

BLACKPINKのこれから展開する方法が、果たしてどんな結果を生み出すのか。K-POPの新たなスタイルが、始まりを告げる。

(よろず~ニュース・椎 美雪)

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