名古屋市熱田区の熱田神宮の境内にある上知我麻神社で、毎年恒例の「初えびす」が行われました。縁起物を求めて、ことしも多くの参拝客が集まりました。
(平岩洵人記者)
「日付が変わり1月5日午前0時です。初えびすが始まり、商売繁盛を願う大勢の人で賑わっています」
毎年1月5日に熱田神宮の境内にある、上知我麻神社で行われる「初えびす」。
新型コロナが5類に移行してから初めてということもあり、大勢の参拝客で賑わいました。
訪れた人たちが我先にと買い求めているのは、商売繁盛や家内安全などのご利益があるとされている「一番札」や、福をかき寄せると言われる「福熊手」。
「福熊手」の中でも一番人気は5万円のもので、長さが185センチもあります。
(参拝客)
「初めてだったんですけど、こんなすごいとは思いませんでした。チームプレイで諦めていたんですけど、彼が取ってくれて」
5万円の熊手は、約45分で完売したということです。
例年、商売繁盛を願う「初えびす」ですが、ことしは元日の能登半島地震を受け、こんな思いを寄せる人も。
(防音工事の仕事に就く人)
「いろんな人の日常が変わっているような1年の始まりになっているので、仕事ができることとか、家内安全に過ごせることを感謝して、毎日過ごしたいなと思っています」
(生前整理の仕事に就く人)
「(被災地は)相談者も住んでいるような地域だったので、何か力にできればと思って」
さまざまな思いが込められたことしの初えびすは、約8万人の人出だったということです。