川﨑麻世、『翔んで埼玉』京都市長役に手応え 撮影時の役作りを振り返る

俳優の川﨑麻世が1月5日、滋賀県大津市のボートレースびわこで開催された映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』スペシャルトークショーに出演した。

魔夜峰央のギャグ漫画を実写映画化した本作は、2019年2月に公開され、興行収入37.6億円を記録した映画シリーズの第2弾。東京都民から迫害を受けていた埼玉県人が、麻実麗(GACKT)率いる埼玉解放戦線の活躍によって一旦は自由と平和を手に入れるも、麗はさらに「日本埼玉化計画」を推し進め、越谷に海を作ることを計画し、関西へ向かうというストーリー。川﨑は劇中、京都市長役を演じる。

ボートレースびわこでは同作とのコラボレーションとして1月3日から8日まで「新春滋賀県知事杯争奪戦~琵琶湖より愛をこめて~杯」を開催。会場内で本作の展示なども行われている。川﨑のトークショーもこの一環として行われ、壇上にはMCとして松竹芸能のピン芸人・くわがた心も登壇。二人で劇中の川﨑と藤原紀香とのシーンを再現する一幕もあった。

川﨑は自身と琵琶湖の関わりについて冒頭、「小さい頃、枚方に住んでいたことがあるんですが、水泳大会があると、琵琶湖によく来ました」と紹介。「その頃は海より琵琶湖の方が好きでした。淡水だからですかね。泳いでも目にしみないので。あと、ホテル紅葉という場所もあって、そこにもよく遊びに行ったんです。子供にとって天国のような場所で、琵琶湖はそんな経緯からとても愛着のある懐かしい場所です」と話す。

行きたい場所についても「大人になって行ったことがないので、比叡山とかに遊びに行ってみたい」と述べ、滋賀県で有名な鮒寿司(ふなずし)のエピソードも紹介。「滋賀といえば鮒寿司じゃないですか。最初は僕もあの匂いが苦手だったんですけど、慣れてくるとやめられなくなる匂いです。大阪で舞台をやっている時に楽屋で差し入れで出て来たのが最初の鮒寿司との出会いだったんですけど、その時は『これ腐ってるんちゃうか』って(笑)。『これ食べるもんちゃうやろ』って。でも匂っているうちにだんだん好きになって、『これなんやろ、うまいな』って。匂いはあるけど、また食べたくなる、不思議な料理だと思いました」と話した。

本作については「台本をもらった時にイメージしていたものと全く違っていて驚きました。完成度の高い作品になっていると思います」と絶賛する。コロナ禍の撮影だったことも回顧し、「あれだけ共演者がいるんですど、会っていない人がほとんどでした。仲のいいGACKTですら直接は会うことがなかったんです。コロナ禍の撮影だったので、リモートで本読み稽古をやったりしました。杏さんはフランスから参加していました。初日の舞台あいさつの時は初めましての方が多くてびっくりしました」と振り返った。

また、京都市長役についても「京都というイメージを誇張し、市長のキャラクターの中で京都というイメージを表現しないといけない」と役作りに真剣に取り組んだといい、「メイクも自分でしたりしました。粋な男の人の感じを作りました」と紹介。「口調も変えたりしました。京都の雅な感じを出すために裏声が入ったように喋ったりして。メガネをかけて裏声で話すので川﨑麻世と気付かなかった人もいるみたいです。それって役者として役になりきれていたということだから、すごく嬉しかったです」とコメント。京都市長役に手応えを感じている様子だった。(取材・文:名鹿祥史)

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