注目集める宝島社の企業広告新作「失われてない30年」「それでも、ニッポンはいい国だ。」

これまで数々の反響を呼んできた宝島社の企業広告が5日、新聞紙面に登場した。「それでも、ニッポンはいい国だ。」が読売新聞朝刊(全国版)、「失われてない30年」が朝日新聞朝刊(全国版)、日本経済新聞朝刊(全国版)、日刊ゲンダイに掲載された。

出版事業を行う同社は「商品だけでは伝えきれない“企業として社会に伝えたいメッセージ”を企業広告を通してお伝えしたい」という意図で、1998年より企業広告を開始。2011年には終戦直後に航空機から降り立つマッカーサーの写真とともに「いい国つくろう、何度でも。」のコピーがつけられた企業広告を発表し、大きな話題を集めた。ほかの企業広告も、これまで数々の広告賞に輝いてきた。

今回の「それでも、ニッポンはいい国だ。」「失われてない30年」の広告意図を次のように説明した。

「それでも、ニッポンはいい国だ。」に関しては「今の日本は、ネガティブな面に目を向けるあまり、沈滞感が漂い肯定感が低下しています。でも、実際には日本という国にも、そこに暮らす私たち一人ひとりにも、良いところがたくさんあります。そこで前向きなメッセージを贈りたいと考えました。ビジュアルは、横山大観が描く富士山と太陽。新年のはじまりに、いま一度、日本の良さに目を向けてみてはいかがでしょうか」と述べた。宝島社とADKが企画し、制作スタッフはADKクリエイティブ・ワンエグゼクティブ・クリエイティブディレクターの能丸裕幸氏、ADKマーケティング・ソリューションズコピーライター、クリエイティブディレクターの三井明子氏、副田デザイン制作所アートディレクターの副田高行氏、副田デザイン制作所デザイナーの綿田美涼氏が務めた。

「失われてない30年」に関しては「誰もが決まり文句のように『失われた30年』と言いますが、本当でしょうか?近年、歴史的な活躍を見せているスポーツ選手たちを筆頭に、多くのすばらしい若者と才能が生まれた30年でもあったはずです。困難に思える時代も、視点を変えればそこには必ず希望がある。この広告をきっかけに、2024年を前向きに過ごせる人が増えればと願っています」と述べた。宝島社と電通が企画し、制作スタッフは電通エクゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターの磯島拓矢氏、電通コピーライターの橋本卓郎氏、電通アートディレクターの柴谷麻以氏、電通コピーライターの福宿桃香氏、電通アートディレクターの辻岡翔氏が務めた。

(よろず~ニュース編集部)

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