明けましてイルミネーション、パラスホテルのパティスリーでお茶を

新春のお慶びを申し上げます。フォトグラファーの吉田パンダです。家人の膝にのって果物を狙っているのは、一年中正月気分でゴキゲンな黒犬、スキッパーキのスキ。

さて、こちらフランスでは、クリスマスイルミネーションは1月中旬まで続いています。今回はそんなパリを彩るいくつかのイルミネーションを、今さらながら黒犬と一緒にめでたくご紹介します。

黒犬スキさん、今日もリポート宜しくお願いしまっす!

「はい、こちら現場の黒犬スキです。明けましておめでとうございます。後ろに見えているのは、18世紀に建設されたショッピングモール、ヴィラージュ・ロワイヤルです。いやー、めでたい」

ディオールやシャネルといった高級ブティックが並ぶ、小さなパサージュ。年末年始だけ設置されるイルミネーションで飾られた気球は、映えスポットになっています。

そこから少し歩けば、前回もご紹介したヴァンドーム広場。キラキラなパリエリアです。

「今年は大きなメリーゴーランドも登場しましたヨ」

そして早速休憩。ヘミングウェイがバーでグラスを傾け、プルーストがベッドで失われた時を追い求め、ココ・シャネルが30年間も暮らした伝説のパラスホテル、リッツ、、、に隣接する、ホテルのスイーツがいただけるグルメなブティック「リッツ・ル・コントワール」へ。

シックに、アイボリーを基調とした店内。夕方だったので、もうマドレーヌくらいしか残ってませんでしたが。

「マドレーヌ買い占めておいて!」

一個800円ですけどね、、。

値段じゃないんです。ダイアナ妃やウィンザー公爵、ショパンも泊まっていたホテルの「エスプリ」の一端に触れるんです。マドレーヌを通して。たぶん、、。

はい、時を遡るマドレーヌですよー(もちろん、マドレーヌではなくてササミ・フリーズドライです)。

ホテルリッツの歴史と伝統に思いを馳せたあとは、再びイルミネーション散歩へ。ヴァンドーム広場からすぐのサントノーレ通りを歩きます。建物にネックレスが飾られたかのような、シャネルのブティック。

リボンやカメリアなどのモチーフが飾られ、まるで宝石箱のようです。

「それにしてもキラキラしてるべな〜」

人混みには疲れやすい、田舎暮らし黒犬です。

その向いには、蝶のモチーフがレースのようにあしらわれたディオールのイルミネーションが。モチーフ下方には、「蝶の羽ばたきが、私たちの願いを星に届ける」との一節が。今年のパリでいちばん美しいイルミネーションでした。

イルミネーションは元々キャンドルから始まり、本来は祈りや願いに通じるもの(吉田パンダ調べ)。年初から自然災害や大事故が続いた日本ですが、どうか世界が穏やかで実りの多い一年となりますように。今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

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