TSMC工場建屋が完成、熊本 開所式2月24日で調整

台湾積体電路製造(TSMC)の新工場=2023年12月、熊本県菊陽町

 半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は5日、熊本県菊陽町に建設していた国内初工場の建屋が2023年末に完成したと明らかにした。製造装置の搬入を始めており、生産ラインの立ち上げ準備を進める。24年末に製品を出荷する予定。関係者によると、2月24日に開所式を行う方向で調整している。

 工場を運営するTSMC子会社のJASMは22年4月に建設を開始。24時間体制の急ピッチ工事により、23年8月にはオフィス棟の一部で運用を始めた。工事が完了した工場棟は地下2階地上4階建て。半導体生産に必須のクリーンルームの延べ床面積は約4万5千平方メートルに及ぶ。

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