ヤンキースとオリオールズがシースに「嘘偽りのない興味」を示す

今オフ中にトレードされることが確実視されているディラン・シース(ホワイトソックス)だが、米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が争奪戦の最新情報を伝えており、シース獲得を狙っているチームのなかでもヤンキースとオリオールズが「噓偽りのない興味」を示しているという。山本由伸の獲得に失敗したヤンキースとエース級の先発投手を欲しているオリオールズ。同じア・リーグ東地区に所属する2チームによる争奪戦が繰り広げられることになるかもしれない。

現在28歳のシースは昨季ホワイトソックスで33試合に先発して177イニングを投げ、7勝9敗、防御率4.58、214奪三振を記録。2021~22年に2年連続2ケタ勝利、2021年から3年連続200奪三振以上の実績があり、自己ベストの防御率2.20をマークした2022年にはサイ・ヤング賞投票で2位にランクインした。コービン・バーンズ(ブリュワーズ)やシェーン・ビーバー(ガーディアンズ)といったほかのトレード候補とは異なり、FAまであと2年保有できる点が大きな魅力となっている。

シース獲得を狙っているのは、もちろんヤンキースとオリオールズの2チームだけではない。ローゼンタール記者は「正確な球団名や球団数はわからない」と前置きしつつも「ドジャース、カージナルス、レッドソックスなどが争奪戦に加わっている可能性がある」とリポート。山本とタイラー・グラスノーを獲得して先発ローテーションをアップグレードしたドジャースだが、さらなる先発補強としてシースの獲得に動く可能性があるようだ。

FA市場にはまだブレイク・スネル、ジョーダン・モンゴメリー、今永昇太といった好投手が残っているが、これらの選手を獲得するためには総額1億ドル以上の大型契約が必要。今季の年俸が880万ドルと予想されており、FAまでの2年間の総額でも2500万ドル前後とみられるシースは「安価なエース級の投手」として多くのチームにとって魅力的な補強ターゲットとなっているわけだ。ホワイトソックスはシースの対価として4~5人のプロスペクトを求めているとの報道もあり、シース獲得のためにはかなりの出血を覚悟しなければならないだろう。

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