【令和6年能登半島地震】石川県内の避難所で新型コロナ、インフルの感染者増加

 5日開催された石川県の災害対策本部会議で、県内の避難所で新型コロナウイルスやインフルエンザの感染者が増加していることが報告された。馳知事はホテルや旅館を避難所として活用する「二次避難所」の設置を急ぐなど環境改善を急ぐ必要があるとした。

志賀町稲岡町長「避難所内で徐々に増えている」

 発災以後、災害対策本部が設置され毎日本部会議が開催されているが、インフラ復旧や物資不足が解消されないなか、避難所内での環境問題も頭をもたげてきた。5日午前開催された会議では、志賀町の稲岡町長から「避難所内で新型コロナやインフルエンザの感染者が徐々に増えている」と報告し、避難所への医療関係者の派遣や支援を求めた。

 県の報告によると、避難所または被災地への医療支援については、県内で組成されたDMAT(災害派遣医療チーム)が13チーム活動しているほか、県外のDMATも複数支援に入っているという。緊急搬送に欠かせないドクターヘリも周辺の5県に対し協定に基づき支援を要請している。ただ、保健師や看護師の派遣はまだあまり進んでおらず、避難所での日常的なサポートができるまでには至っていない。また薬剤師も派遣が進んでおらず、馳知事によるとモバイルファーマシー(災害時に認められている車で移動できる処方薬局)の派遣を求めているという。

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