学業成就、家内安全 お米に祈願 西大寺観音院、JA岡山など販売

地元産米に学業成就などの願いを込めた祈願米

 伝統の裸祭り「西大寺会陽」の舞台となる西大寺観音院(岡山市東区西大寺中)で5日、学業成就などの願いを地元産米に込める祈願祭が開かれた。会陽の福にあやかった「祈願米」と銘打ち、JA岡山などが市内各所で販売する。

 祈願米は受験シーズンに合わせ、1997年からJA岡山と米卸・全農パールライス岡山支店(総社市清音柿木)が共同で販売。今年は10トンを用意し、「家内安全 学業成就」と書いた祈願札を貼って店頭に並べる。

 祈願祭にはJA岡山職員ら23人が出席。西大寺地区で収穫されたヒノヒカリの米袋を、会陽の守護神を祭る牛玉所殿(ごおうしょでん)前に置き、坪井綾広住職が読経して祈った。JA岡山生活事業部の田原有次長は「多くの人に食べてもらい、福を授かってほしい」と話した。

 同日からAコープの西大寺店(岡山市東区西大寺中野)とたかまつ店(同市北区高松)で売り出し、8日以降はJA岡山の直売所8カ所や天満屋グループの一部店舗で扱う。

 今年の会陽は2月17日。新型コロナウイルス禍を理由に見送っていた「宝木(しんぎ)争奪戦」が4年ぶりに復活する。

© 株式会社山陽新聞社