能登半島地震 その時外国人旅行者は…「地震の経験なく…怖かった」【長野】

元日に起きた能登半島地震。この時期、多くの外国人観光客が信州を訪れています。災害時にどう対応するのか、長野駅の案内所は外国人で混雑しました。

■オーストラリアから(地震発生当時は白馬に滞在)
「地震を経験したことが今までになかったからとても怖かったよ。ホステルの2段ベッドの上にいたのだけれどかなり揺れた物がたくさん落ちてきた。結果的には大丈夫だったけれど…」
1日の地震で、長野市などで震度5弱、多くの外国人が滞在する白馬村では震度4を観測しました。

■オーストラリアから(地震発生当時は白馬に滞在)
「僕は他の人たちとバスに乗って移動中だったんだ。そしたら携帯電話のバイブレーションが始まって。それが緊急地震速報だった。とても動揺したよ」

■オーストラリアから(地震発生当時は白馬に滞在)
「私はホテルの部屋にいたの。揺れを感じたし地震を知らせるサイレンが鳴り出して「外に出て」と言われたので、急いで出た…とても驚いたわ。地震を経験したことはあるけれどこれほど大きい揺れは初めてだったから」

■オーストラリアから(地震発生当時は白馬に滞在)
「ただ今回日本がどれほど地震発生時のノウハウや対応力があるかを気づかされたよ」

この時期は、一日100人~150人の外国人観光客が訪れるというJR長野駅の観光情報センター。発災時は営業時間外でしたが、翌2日の朝、多くの人が状況把握のために訪ねて来たといいます。

■長野市観光情報センター・小柳仁彦 所長
「今回、年末年始の一番の繁忙期に起きたというのが一番大きな影響だと思う。ここらへんは400人以上あふれて4,500人は滞留していたという話なので…無用な心配を海外の人に与えてしまったのは否めない」

地震の影響で北陸新幹線などが運転を見合わせ、手配済みのチケットをどうすれば良いのか困惑した人が多かったといいます。スタッフ全員が英語で説明をしましたが、対応しきれる人数ではありませんでした。

■長野市観光情報センター・小柳仁彦 所長
「圧倒的に英語による情報提供が少ない。東西の連絡通路の所にもサイネージがあるのでそういったものを活用して多国語で出せるとか。今後インバウンドがかなり増えている状況の中では対応として考えていかなければいけない」

見えてきた課題の解決策を模索します。

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