鹿児島県奄美市で5日、伝統工芸品の大島紬を身にまとった約150人が新春の商店街を練り歩いて街を彩った。大島紬の振興を目的に1978年に制定された「紬の日」の催しで、安田壮平市長は「松の内を紬姿で飾る光景に感動した。大島紬の魅力と価値のバトンを次世代につなぐ機会にしたい」と語った。機織り体験や着付け体験も行われた。
大勢の市民が沿道から大行進を写真に収めた。親子で見学した奄美市の松江静代さん(93)と東京都在住で娘の長谷川玲子さん(59)は「みんなの紬姿が見られてうれしい。着付けを習っていて、伝統文化を残していきたい」と話した。