【安倍派パーティー券問題】塩谷座長は新年も説明せず…記者の質問に “沈黙”(静岡県)

東京地検特捜部の捜査が進む自民党の派閥のパーティー券をめぐる事件。2023年から説明を避け続けている安倍派の塩谷立座長に、4日、Daiichi-TVが直撃取材しました。塩谷座長の返答は?

関係者によりますと、安倍派のパーティー券をめぐっては、所属議員の大半が、収支報告書に記載のないキックバックを受け、総額は、直近5年間で5億円にのぼるとみられています。東京地検特捜部は、議員への聴取のほか、会派や所属議員の事務所の家宅捜索を行うなど捜査を進めています。

この件をめぐっては、比例東海ブロック選出で静岡8区の塩谷立座長も、1000万円以下のキックバックを受け収支報告書に記載していないとみられています。

(塩谷 立 座長)

「国民の皆様に政治不信を招いたこと心からお詫びを申し上げます。現在捜査が進んでいる。具体的な事実関係を把握するなかで適切に対応してまいりたい。いま申し上げられることは以上でございます」

(記者:キックバックについて いま分からないということでしょうか?)

「現在精査中です。それぞれの捜査が進んでいるなかで、具体的なことを申し上げられる段階ではない」

関係者によりますと、2023年12月、塩谷座長も特捜部から任意で事情聴取を受けたほか、12月23日には自民党静岡8区の会合に出席し、地元の県議や市議などに対して「今は捜査中なのでしかるべき時が来たら説明する」と話し、未だ説明の機会を設けていません。そんな中、4日に塩谷座長が浜松市役所の市長室へ新年のあいさつに訪れました。

(塩谷 立 座長)

(記者:説明される時期は今のところ難しいのでしょうか?)

「・・・(無言)」

裏金をめぐる問題について記者の質問に一切答えず無言のままでした。

一方、4日に掛川市で行われた消防の出初式に出席した、安倍派に所属し比例東海ブロック選出、静岡3区の宮沢博行議員。

(宮沢 博行 議員)

「消防出初式が盛大に開催されること心から喜びを申し上げます」

2023年、キックバックがあったことを認め、派閥の指示で収支報告書に記載しなかったことを暴露しています。あらためて裏金をめぐる問題について聞くと…

(宮沢 博行議員)

「政治改革と信頼回復の年にしないといけない。前途多難ではあるがしっかりとやっていきたい。政治と金をめぐる問題についてしっかりと自己改革できる わが党にしていかないといけないと思う」

(記者:塩谷座長から説明がないことをどう思うか?)

「いろいろな事情があると思うが、各議員ひとりひとりの判断でそれぞれ責任を果たす時期かなと思う。ほかの議員のことはなかなか言いづらいところはある」

一方「しかるべき時が来たら説明する」と話している塩谷座長。実態について説明が待たれます。

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