青森市中央卸売市場は5日、初競りを行った。このうち青果部では、県産の野菜や果物などを盛った縁起物の「青果宝船」が競りにかけられ、場内は大いに活気づいた。
宝船は長さ2メートルの大型と同70センチの小型の2種類で、青森合同青果が出品。ナガイモやニンニク、ゴボウ、リンゴ、シャインマスカットなどが盛り付けられた大型3台と小型6台が並び、買い受け人らの目を引いていた。
大型は6万円で取引され、小型は3万円で落札された。このほかに県産ナガイモ600キロも上場され、価格は10キロ4千~4500円だった。
同社の荒谷晃好(てるよし)常務取締役は「昨年は猛暑の影響で野菜が全国的に品薄になるなど厳しい年だった。今年も物流の2024年問題など取り巻く課題は多いが、青果物の安定供給に一生懸命取り組んでいく」と話した。市場を設置する青森市の西秀記市長はセレモニーで「活気があふれる明るい一年になれば」と期待を込めた。