志賀原発「安全上の問題なし」 北陸電、点検結果を発表

北陸電力志賀原子力発電所1号機=2021年11月6日、石川県志賀町(共同通信社ヘリから)

 北陸電力は5日、石川県志賀町で震度7を観測した能登半島地震を受け、同町にある志賀原発(停止中)の全域を見回って点検した結果、安全上問題となる被害は確認できなかったと発表した。使用済み核燃料プールの冷却や、放射性物質を閉じ込める機能に問題はないとしている。

 北陸電によると、志賀原発1号機地下で震度5強を観測した。地震発生から約1時間半後には、敷地内に海水を引き込んでいる水槽で海水面が約3メートル上昇した。海抜11メートルの敷地に高さ4メートルの防潮堤や防潮壁があるため影響はなかった。

 防潮壁などでコンクリートの沈下が発生。変圧器の故障で外部電源の一部が使えない状況は復旧していない。

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