寝袋募り能登半島地震の被災者へ 登山家野口さんNPOと総社市

寝袋の提供を呼びかける片岡市長(左)と野口さん

 総社市と、登山家野口健さんが代表を務めるNPO法人ピーク・エイド(山梨県)は5日、能登半島地震の被災者支援へ、市民らから寝袋を募って届ける取り組みを始めた。市役所で受け付けるほか、法人ホームページ(HP)から寄贈できる。

 寝袋は氷点下の寒さに対応した新品が対象。市によると、支援のために職員3人を派遣した石川県七尾市から要請があった。多くの避難所はエアコンがなく、避難者は暖房器具の前で毛布にくるまり過ごしているのが現状という。

 総社市役所で24時間受け付け、郵送も可。出張所と公民館計11カ所でも開庁時に受け取る。法人HPでは通販サイト・アマゾンの「ほしい物リスト」を活用して購入手続きをする。一定数になり次第、七尾市に送り、他の被災地へも送付予定。

 総社市役所で記者会見した片岡聡一市長と野口さんは「寒くて寝られないということがないよう一刻も早く届けたい。ぜひ協力してほしい」と述べた。

 市と法人は災害時に連携して被災者支援を行う協定を結んでおり、昨年2月のトルコ・シリア大地震の際も寝袋を送っている。

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