駐留米軍撤退手続き着手へ イラク、委員会で協議

 【カイロ、ワシントン共同】イラク首相府は5日、国内に駐留する米軍主導の有志連合軍の完全撤退に向けた手続きに着手すると発表した。撤退を協議するための委員会の開始日程を調整しているとした。イラクには、同国治安部隊を支援するため米軍約2500人が駐留している。

 米国家安全保障会議(NSC)の報道担当者は共同通信の取材に対し、有志連合は過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦で成功を収めたと指摘。イラクと今後の任務を協議していると説明した。

 イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘開始以降、イラクやシリアの駐留米軍は親イラン組織から攻撃を受け、米軍は報復として空爆などを繰り返している。

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