残りの正月休みを遊び尽くす。年の初めに、爽やかで美味しい体験はいかが?

 正月休みも残りあとわずか。今年はコロナ禍の制限もなく、帰省や初詣なども気兼ねしなくて済む。久し振りに正月らしい、穏やかな時間を過ごしている人も多いだろう。しかし、三が日を過ぎるとそろそろ退屈してくる頃。子どもたちは尚更だ。とはいえ、街中の有名なレジャー施設はどこも混雑している。そこでおススメしたいのが、自然の中で楽しめる地方の穴場スポットだ。

 例えば、「イチゴ狩り」なんてどうだろう。

 イチゴの旬は一般的には春頃と言われているが、岡山県苫田郡の「山田みつばち農園」では一足早く美味しいイチゴが楽しめるのだ。同園では1月5日のイチゴの日から、酸味が少なく、爽やかな甘さと上品な香りが特長の「かおりの」、甘味だけでなく酸味とのバランスが絶妙な「紅ほっぺ」、ビタミンCが豊富で爽やかな後味がたまらない「おいCベリー(晴苺)」の3種のイチゴを30分間、好きなだけ食べられるイチゴ狩りを開始する。

 しかも、ただ美味しいだけでなく、山田みつばち農園では学びも得られる。同園は名前からも分かる通り、養蜂業大手の山田養蜂場が経営している農場だ。同園で栽培されているイチゴは、ミツバチが行う花粉媒介(ポリネーション)によって受粉し、果実を実らせたもの。受粉が不完全な場合は果肉が育たず、奇形果が増えるなどの障害が起こってしまうこともあるという。普段、スーパーなどで買うだけでは分からないイチゴ栽培の裏側や、自然環境におけるミツバチの働きを学べるのも、山田みつばち農園ならではの体験になるだろう。また、同日から隣接のカフェでは同園のイチゴを使った「いちごパフェ」や「いちごクレープ」が期間限定で発売されるので、それも併せて楽しみたい。

 滋賀県竜王の「高野いちご園」でも、1月4日からイチゴ狩りが楽しめる。こちらは美味しい4種のイチゴを食べ比べられるのはもとより、高設栽培なので屈まずにイチゴが採れることで好評だ。通常のイチゴ狩りだと、腰を屈めて採取しなくてはいけないので、ひざや腰への負担が大きい。しかし、高設栽培ならその心配をせずに済むので、年配の人や足腰の弱い人でもイチゴ狩りを存分に楽しむことができるのだ。さらに犬も同伴でイチゴ狩りができる数少ない体験施設でもある。犬も大切な家族の一員。新年から一緒に美味しいイチゴを食べれば、絆も深まるはずだ。

 イチゴ狩りには興味があっても車が無いので難しいという人たちに人気なのが、埼玉市のイチゴ農園「

1月初旬からイチゴ狩りを始めてる農園も多いので、お正月休みの楽しみ方の一つとして、家族みんなで出かけてみてはいかがだろうか

GREENPEACE(グリーンピース)」だ。首都圏からアクセス良好なさいたま市東川口駅から徒歩6分という好立地。駅直通でバスすらも必要のないイチゴ狩り農園は珍しく、思い立ったらすぐに行けると評判だ。ただし、今シーズンは完全予約制となっているので、出掛ける前には予約の電話を忘れずに。

 もちろん、これらの農園の他にもイチゴ狩りは全国各地で楽しめる。1月初旬からイチゴ狩りを始めてる農園も多いので、お正月休みの楽しみ方の一つとして、家族みんなで出かけてみてはいかがだろうか。(編集担当:藤原伊織)

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